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超高エネルギー宇宙線(UHECR)がどこでどの様に作られているのか、現代の天体物理学においてもいまだに分かっていません。地上実験のHiRes、テレスコープアレイ実験、ピエール・オージェ観測所の観測データを見ると宇宙線のエネルギースペクトルには1020 eV付近に折れ曲がりが見られ高エネルギーでの頻度が非常に少なくなっていることがわかります。約1020 eVを超える超高エネルギー陽子はビッグバンの名残である宇宙背景マイクロ波との衝突しパイオンを生成する反応が始まり、原子核であっても光分解反応を起こすために1020 eVを超える超高エネルギー宇宙線の観測は非常に困難であることが知られています。1020 eVというエネルギーは宇宙線が天体で加速できる限界エネルギーである可能性もあります。北半球のテレスコープアレイ実験、南半球のピエール・オージェ観測所による宇宙線の到来方向分布を見ると他の方向よりも多数の宇宙線が飛来している領域があり、そこに超高エネルギー宇宙線を作り出す天体が存在しているかもしれません。 エネルギーが 5 × 1019eVを超えるような宇宙線は1km2の面積に1世紀に約1個という非常に低い頻度でしか飛んでこないため、超高エネルギー宇宙線の謎を解き明かすのは簡単ではありません。しかし、このようなエネルギーの宇宙線は宇宙空間の磁場でほとんど曲がらないため、観測された宇宙線の飛来方向をたどればそこに起源天体が存在するはずです。

その謎を解き明かすために超高エネルギー宇宙線を観測する宇宙ミッションを実現するのがJEM-EUSO プログラム( Joint Experiment Missions for Extreme Universe Space Observatory)です。超広視野望遠鏡で宇宙から夜の地球を広範囲に見下ろし、超高エネルギー宇宙線が大気中でつくる空気シャワーを紫外線による軌跡として検出することで観測を実現します。多数の超高エネルギー宇宙線を観測し、荷電粒子による「粒子天文学」を創始することを目指しています。

JEM-EUSOプログラムは、16カ国、 250人以上の研究者(2019年現在)による国際共同研究グループが 各国の宇宙機関、予算配分機関の支援を受けて進めています。

ミッション概要

ミーティング

The 26th JEM-EUSO International Collaboration Meeting

December 2 - 6, 2019 @RIKEN, Wako, Japan

The 25th JEM-EUSO International Collaboration Meeting

June 10 - 14, 2019 @Lodz, Poland

The 24th JEM-EUSO International Collaboration Meeting

December 3 - 7, 2018 @Kobe, Hyogo, Japan

The 23rd JEM-EUSO International Collaboration Meeting

June 11 - 15, 2018 @Mürren, Switzerland

The 22nd JEM-EUSO International Collaboration Meeting

December 4 - 8, 2017 @RIKEN, Wako, Japan

The 35th International Cosmic Ray Conference (ICRC2017)

July 12 - 20, 2017 @Busan, South Korea

The 21st JEM-EUSO International Collaboration Meeting

June 19 - 24, 2017 @University of Chicago, Chicago, USA

The 20th JEM-EUSO International Collaboration Meeting

December 12 - 16, 2016 @RIKEN, Wako, Japan

The 19th JEM-EUSO International Collaboration Meeting

June 20 - 24, 2016 @APC, Paris, France

The 18th JEM-EUSO International Collaboration Meeting

December 7 - 11, 2015 @Stockholm, Sweden

The 34th International Cosmic Ray Conference (ICRC2015)

July 30 - August 6, 2015 @Hague, The Netherlands

The 17th JEM-EUSO International Collaboration Meeting

June 22 - 26, 2015 @RIKEN, Wako, Japan

ニュース

Mini-EUSO

2019年8月22日にバイコヌール宇宙基地よりソユーズMS-13に載せて打ち上げられました。8月26日にソユーズが国際宇宙ステーションにドッキングしました。日本時間10月8日にファーストライトを観測しました。

K-EUSO

2019年に概念設計が終了しました。

EUSO-Balloon

2014年8月に放球され観測を行いました。データ解析を継続しています。

EUSO-SPB1

2017年4月に放球され観測を行いました。データ解析を継続しています。

EUSO-SPB2

2022年の観測に向けて設計、製作を進めています。

EUSO-TA

2019年度に装置のアップグレードを行うため準備を進めています。今までに取得したデータの解析を進めています。